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第2章

こはくのうず – 第2章:レインバロー

ヤンの酒場の地下にて…

かくしとびらの落としあなに落ちたときには、さいしょホッとしたんだけど、カミーユのかくれ場のようすを見たらショックで気分が悪くなっちゃった。まわりを見わたすと、きっとここにあったらダメなものがたくさんあった。カーロフが言ってたことが正しかったんだわ。

「早かったわね!」という声が暗い場所からひびいてきた。光っているのはパソコンの画面だけ。カミーユはフローズンドリンクをゴクリと飲みほすと、イスをとびこえて わたしの方を見た。「ひさしぶり、スカイラー!わたしに会いたいなら、べつにゆめのことを口実にするひつようなんてなかったのに」

わたしはつくりわらいをしながら、てきとうなざつだんと ゆめの中の話をして、カミーユの悪事についてどんな風に思ってるのか、自分のきもちをかくそうとした。わたしが村の話をし終わるやいなや、カミーユはいすにもどって、パソコンでなにか書きはじめた。数びょう後カミーユは、わたしがゆめで見たのとそっくりの のどかな村を見せてくれた。

「これよ!ゴーストのおかに かこまれた谷にある。ニンジャゴーの世界で一番おいしいギョーザがあるって、グルメブロガーの間で話題ね。ライバルがあらわれたみたい。でも、そこへ行きたい理由はそれじゃないんでしょ?」

ふかい谷にある村が ほんとうにあるのなら、わたしが見たゆめは まさゆめかも!お母さんがそこにいるかもしれない!それをたしかめるほうほうは、ひとつだけ…